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懐かしい!ムラサキキャベツで色変え実験

2020/09/04
 
皆さんは、夏休みの宿題といったら何を思い浮かべますか?
読書感想文や漢字の書き取り、ワークや習字など、色々あるかと思いますが、その中でも私は『自由研究』が一番好きでした。

しかし、当時の自由研究で一番やりたいけれどできなかったテーマが一つあります。
それが『ムラサキキャベツの色変え実験』。
せっかくなので、おうち時間にやってみようと思います。
 

■なぜムラサキキャベツで色が変わるの?

 
『ムラサキキャベツの煮汁にお酢を入れたら赤くなる』とよく聞きますが、なぜ赤くなるか知っていますか?

実は、ムラサキキャベツにはポリフェノールの一種であるアントシアニンという色素が含まれています。
このアントシアニンに酸性やアルカリ性のものを混ぜると、その濃度の合わせて色が細かく変化するとのこと。
アルカリ性のものは青く、酸性のものは赤くなるそうです。
 
余談ですが、このアントシアニン、皆さん子どもの頃に見たことや食べたことがある『ねるねるねるね』の色素としても使われています。
合成着色料を使わずに青や赤に色を変えることができるのは、アントシアニンのおかげだそうです。
 

■ムラサキキャベツの煮汁の作り方

 
 
では、早速ムラサキキャベツの煮汁を作ってみます。
 

○用意するもの

 
  • ムラサキキャベツ…150~200g
  • 水…約600ml
  • 冷凍できるストックバッグ
  • ざる
  • 包丁
  • まな板

○作り方


①まず、ムラサキキャベツを用意します。
 
表面の葉が硬かったので、ムラサキキャベツの葉を2枚ほどむいてから、150g分くらい葉をちぎります。
(だいたい2~3枚くらいむきました)
 
②ムラサキキャベツを千切りにします。

多少大きくても気にせず千切りに。
 
③ストックバッグに入れて、かんたんに平らにして冷凍庫で一晩以上凍らせます。

※お盆期間だったため翌日は時間が取れず、結局2日間凍らせました。
 
 
 
 
④鍋に水をすべて入れて火にかけて沸騰させます。

沸騰したら火を止めます。
 
⑤④の鍋に凍らせた千切りのムラサキキャベツを入れ、15分ほど放置。
 
⑥ザルで濾してできあがり!
 

 
 
加熱したムラサキキャベツの残りは勿体ないので、ドレッシングと和えて食べました。
なかなか濃い煮汁ができました。
 

■実験してみた

 
できたての煮汁は暑すぎたため、少し人肌に冷冷めたところで実験してみました!
 
①レモン
 
 
 
 
 
 
きれいな赤紫になり、酸性を示しています。
煮汁はちゃんと出来上がってるみたいです!
 
 
②食器用洗剤
 
 
 
次に食器用洗剤。
こちらは1プッシュ分を水50mlで薄めて使います。
 
 
 
 
こちらはきれいな青色。
調べてみると、食器についている油汚れなどは酸性のため、弱アルカリ性の洗剤だと汚れがしっかり落ちるそうです。
ちなみに、赤ちゃん用の洗剤も同じくアルカリ性の反応をしていました!
 
③セスキ
 
 
 
 
100均でよく見かけるセスキのスプレー。
台所で使っていますが、こちらはどんな反応をするのか調べてみました。
 
 
 
 
こちらもなんとアルカリ性。
シンク周りの油汚れを落とすのに効果的なのは、アルカリ性の液体だったからなんですね。
 
④麦茶
 
 
 
 
ちょっと飲みかけの麦茶。
こちらは何性なのでしょうか?
 
 
 
 
麦茶がもともと色がついているのでわかりにくいですが…少しだけ赤紫色に変化してるのでしょうか?
色がついた液体は調べるのに適してないようです。
 
 
⑤ドレッシング
 

 
 
こちらはお酢が入っているため結果は予想できますが、好奇心で実験してみました。
ところが…
 
 
 
 
垂らしただけだと何も反応しませんでした。
ドレッシングに含まれている油分がコーティングされていて反応しないみたいです。
 
 
 
 
試しにかき混ぜてみると、赤紫に変色しました。
ちなみにドレッシングに油が含まれているのは、野菜の栄養の吸収率を上げる、苦味を減らし旨味を上げる、など、色んな効果があるそうです。

テイクアウトしたお店のドレッシングに油が使われているかどうかは、ムラサキキャベツがあれば調べられるかもしれませんね。
 
⑥酸性のものにアルカリ性を入れると?

では、家だからできる実験を一つ。
「酸性に反応したものにアルカリ性を加えるとどうなるのか?」
反応したものに更に追加するとどうなるのか気になり、試してみます。

実験には、酸性のものは「お酢」、アルカリ性のものには「食器用洗剤」を使用してみます。
※一晩常温でおいていたムラサキキャベツ汁が変色したため、急遽薄いですが作り直しました。
お酢の写真はこちら
 

 
 
きれいな赤色になっています。
ここに食器用洗剤を数滴垂らすと…
 
 
 
 
なんと、垂らした部分は青色に変色しました!
アントシアニンは酸性に反応したあとも、アルカリ性のものを入れるとちゃんと反応してくれるようです。
 

■結果

 
今回台所にあるものを中心に実験してみましたが、台所用の洗剤は基本的にアルカリ性、食品は酸性を示すものが多いことがわかりました。
また、一度反応した液体に反対の成分を入れても反応することが判明しました。
 

■余ったムラサキキャベツの活用レシピ

 
今回ムラサキキャベツを1玉購入し、かなりの量が余りました。
せっかくなので、こちらで少し料理してみようと思います。
 
①ムラサキキャベツのマリネ
 
 

※イメージ
 

千切りにしたムラサキキャベツを塩で軽くもんで一時間放置。
そのあとお酢を大さじ2、砂糖を大さじ1、オリーブオイルを小さじ1ほど加えてあえてみました。
酸性に反応して色鮮やかに。
見た目はかなりインパクトありますが、さっぱり美味しくいただけました。
レモン汁を垂らしても美味しいかもしれません。
 
 
②ムラサキキャベツのお好み焼き
 

 
 
千切りにしたムラサキキャベツ(1/6玉)を卵1つ、薄力粉100g、だし汁100mlと混ぜてフライパンで両面焼いてみました。
不思議な色のお好み焼きになりましたが、味はいつものお好み焼きとかわらず。
ハロウィンなどにちょっとした変わり種の一品として出すと面白いかもしれませんね!
 

■まとめ


ムラサキキャベツの実験は昔からずっとやってみたかったことだったのもあり、おうち時間に童心に帰った気がして非常に楽しめました。
お子様の自由研究に悩んだら、ぜひムラサキキャベツの色変え実験をやってみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いた人

ライター よしの

生まれも育ちも福岡のWebデザイナー兼映像クリエイター。
天神界隈を中心に、女性向けの可愛いカフェから物珍しいスポットまで、福岡市の新しいスポットを幅広く開拓しています。
好きなラーメンの硬さは粉落としです。

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