
突然ですが香川県には島がいくつあるかご存知ですか?
なんと‼無人島も含めると112の島があります。
そのうち有人島は24あります。
オリーブで有名な小豆島をはじめとする香川の島々にはインスタ映えするアートが点在しています。
何故島々にアートがあるのでしょうか?
3年に1度開催 『瀬戸内国際芸術祭』
2010年からスタートした瀬戸内の島々を舞台とした国際芸術祭。
瀬戸内の美しい海に瀬戸内の島々の雄大な自然をキャンバスにクリエイター達が思い思いに表現する現代アートのお祭りです。
次回開催は2019年。
開催中以外にも常設展示されている作品もあり、香川県の島巡りの楽しみの1つでもあります。
芸術祭をきっかけに人の流れが出来、移住者が増えたり地域再生のきっかけにもなっている注目すべきイベントです。
今回は小豆島と豊島のアート作品やフォトジェニックなスポットをご紹介致します。
まずは小豆島から。
オリーブ畑に佇むオリーブのリーゼント
400年もの歴史を持つ小豆島の伝統産業"醤油作り"
醤油蔵が集まるノスタルジックな醤の郷にある 「馬木散策路」を歩いていると
突如オリーブ畑の中に現れるリーゼントのオブジェ。
瀬戸内国際芸術祭の作品です。
プロダクトデザイナーの清水和久さんの手掛けるこちらの作品は人々の交流の象徴としてこの作品を構想されたそうで
オブジェの真ん中のくぼみは無人販売所としてデザインされたそうですよ。
とってもユニークな作品ですね。
オリーブ畑の持ち主岩ちゃんにリーゼントのカツラを借りての記念撮影は大爆笑です。
優しい島のお父さんで撮影指導をしてくれます。
しかもオブジェの中央にはその時期取れた柑橘類などを用意して訪れた方を
おもてなしもしてくれる優しい小豆島の人に触れ合える作品です。
インフォメーション 住所:香川県小豆郡小豆島町馬木甲255
小豆島の恵みをジェラートで頂く『MINORI GELATO』
芸術祭の作品はオブジェだけでなく味でも表現されています。
空き倉庫をリノベーションして作られたMINORI GELATOは小豆島の四季折々の恵みをジェラートで頂くことが出来ます。
作品名は『Shodoshima Gelato Recipes Project by カタチラボ 大阪のクリエイティブユニット「graf」と小豆島のイタリアンレストラン「FURYU」による作品です。
小豆島の魅力をジェラートで世界に伝えていく事をコンセプトに、季節の移ろいゆく小豆島の恵みを一番の旬の時期に素材の風味を最大限引き出せる製法、まごころ込めて作られています。
他のジェラート店では食べることが出来ない小豆島産のごぼうを使った「ごぼうチョコレート」に
秋の味覚の秋ナスを使ったジェラートも。
個性豊かなフレーバーで舌だけではなく目でも楽しめるジェラートでした。
インフォメーション 住所:香川県小豆郡小豆島町草壁本町1055-2 営業時間 10:00~19:00
古民家がアートな空間に。「トビアス レーベルガー」
小豆島から場所を豊島に移動して今度は豊島の作品をご紹介します。
のんびりとした港町の風景に突如としてインパクトのある古民家が出現!!
アートとデザインの中間に位置するインスタレーションで
90年代半ばより国際アート界の注目を集め続けている、
ドイツの彫刻家「トビアス レーベルガー」の作品です。
作品名は「あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする(日本フランチャイズバージョン)」
空き家だった古民家をレストランにリノベーションした作品。
一次世界大戦中の艦船に多く見られた幾何学模様が特徴の迷彩の一種
「ダズル迷彩」をモチーフにした作品です。目の錯覚で不思議な気分を味わえる空間でした。
インフォメーション 住所:香川県小豆郡土庄町豊島家浦2309 開館時間 10:30~16:30
鑑賞料金 300円(飲食代別途)
2つの記憶を背負うオブジェが融合して出来た「針工場」
作品の舞台は平成を迎える前に閉鎖したメリヤス針の工場跡地。
そして宇和島の造船所にて一度も本来の役目を果たすことなく約30年間放置されていた、
鯛網漁船の船体用の木型この別々の歴史を刻んだ2つが
アーティストによってコラボレーションされ新たな価値観を生み出しています。
日本の現代美術家「大竹伸朗」の作品。
打ち捨てられる寸前だった船型と旧針工場という二つの存在を合体させることで、
物自体の関係性を表しながら、背景にある時代や場所、
人を想起させ、訪れる人々に「海」につながる様々なイメージを喚起させます。
写真撮影は入口まで木型は撮影不可なのでご注意下さいね。
歴史ある2つが融合された空間は、穏やかに流れる島の時間をじっくり作品を見ながら楽しめます。
インフォメーション 住所:香川県小豆島郡土庄町豊島家浦1841-2 開館時間 10:30~16:30
鑑賞料金 510円
アートの力で地域再生をしている瀬戸内の島々。
改めて旅をしていてアートが持つ熱量に驚かされました。
空き家もアートの魔法にかかるとイキイキと命を吹き返します。
のどかな田舎の風景に突如と現れる作品たちはとっても刺激的です。
あなたもアートにふれるフォトジェニックな香川県の島旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
まだまだ面白いスポットがたくさんあります。
素敵な写真を旅の思い出にぜひ香川県へ。

この記事を書いた人
今西 千登瀬
東京ファンライフ不動産代表
一児の母親。自身の子育て経験を元に
子育て住空間コンサルタントとして住まい提案を
行う。住まい提案にとどまらずライフスタイルに
よりワクワク感をプラス出来る提案が出来ればと
インフルエンサー、ブロガー、読者モデルと幅広く活動中。