
「お寺」といえばどんなイメージがありますか?
仏教、お坊さん、お参り…「お寺」へのイメージは大体そんなものかと思います。
ところが先日、ボーッとツイッターを見ていたら驚きのワードが。
“フォトジェニックなお寺で”
「??」
“HIPHOPミュージックを楽しめる”
「?!!??!?」
頭にハテナが浮かびまくりますが、どうやらこれは、北鎌倉の浄智寺で行われる『煩悩(BornNow)』というイベントの宣伝文のようでした。
サイレントディスコの形を取り、お客さんはヘッドフォンを着ける。
DJブースを設置してR&BやHIPHOPを中心とした音楽を流す。
VJ映像で本堂を照らす。
「なんてエモくて、チルいイベントなんだ。」
というわけで、気付けばPeatixでチケットを購入していました。
イベント当日、何度か電車を乗り換え、揺られること2時間。
綺麗な山に囲まれる北鎌倉の土地に到着しました。
17時からメインフロアがオープンするということで、お寺巡りをしようと余裕を持って早めに向かったのですが、15時から書院でデトックスコンテンツがあるという情報を発見。
お寺でヨガ、ウクレレができるということでオープンに先駆けて、浄智寺へと向かいました。
浄智寺は北鎌倉駅から徒歩5分ほどの、山中の大変風情のあるお寺です。
あいにくの雨でしたが、それもまた一興。
生演奏によるウクレレの優しい音と秋雨が心を安らかにしてくれました。
またお寺でするヨガはなんとも不思議で、いつもよりデトックス効果を感じました。
17時になり、お待ちかねのメインフロアオープンの時間。
フロアに行くと、スタッフの方からヘッドフォンを受け取りました。
程よい暗さと、シトシト降る秋雨、プロジェクションマッピングのように本堂を照らすVJと耳障りの良い音楽が五感に訴えてきます。
ストリートの「文化」と仏教の「文化」が邂逅を果たしたかのような神秘的な世界観に包まれる、最高にエモいイベントでした。
「ブッダがこれを見たらどう思うんだろうか…」などと想像を巡らせ(笑)、
メインフロアで感傷に浸り楽しんでいたところで、喉が渇きバーカウンターへ。
イケメン揃いのスタッフの皆さんが丁寧にドリンクをふるまってくれました。
レッドブルのマークがついたバーカウンターがお寺にあることにすごく違和感を感じましたが、酒のレッドブル割り、日本酒などとても美味しく頂きました。
ところでこの『煩悩(BornNow)』は、お寺に若者を巻き込もうという施策で打たれたイベントだそうです。
なるほど。確かにこんな斬新なイベントならきっと人も集まるはず。
次の開催はいつになるのでしょう。
また是非とも参加したいイベントの一つとなりました。

この記事を書いた人
小室 立帆
東大生ライター。日本三景・天橋立が生んだ稀代の酒乱。
1年生の冬にある学生団体に出会い、その活動に没頭。最高学年になると副代表に就任する。ところがボランティアのしすぎで留年を果たし、ポジティブに毎日を生きようと決意。親からのLINEにビビりまくる毎日を過ごしている。趣味は旅、ネットサーフィン。