「ラーメン」って魔法の言葉ですよね。
お腹が空いた時、友人と飲み会をした帰り道、 フラっとどこかでご飯を済ませたい時、
いつも僕はラーメンが食べたくなります。
さて、『壱角家』をご存知でしょうか。
『壱角家』は、都内だけでなく関東圏内にも店舗拡大する、「家系」をメインに様々な趣向を凝らしたラーメンを食べることができる人気のラーメンチェーン店です。
今年7月、その『壱角家』から激辛専門店『壱角家RED』が渋谷・道玄坂にオープンしました。
というわけで、予定終わりの23時、行ってきました『壱角家RED』。
店内は「寺」をイメージしたコンセプトになっており、風神や雷神のイラスト、鈴などが飾ってあります。
ノーマルの家系ラーメンを食べることもできますが、“世界一辛い”唐辛子「トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー」を使用した辛みそラーメン、辛みそつけ麺が一押しのようです。
何を食べようか迷っていたところ、世にも恐ろしい文字を発見しました。
「閻魔」
龍神が「常人が食べられる限界の辛さ」と書いてあるにも関わらず、 さらにその上をいく閻魔。
チャレンジ精神だけは旺盛な自分は、「閻魔のところで踊っているおじさん誰だろう」と考えながら、なぜか「辛みそRED閻魔」を購入していました。
待つこと5分。
普通の、ただ少しだけからそうなラーメンと一杯の牛乳を店員さんが持ってきてくれました。
「あれ、全然辛くなさそう」
次の瞬間
気が付くと目の前は地獄絵図のようになっていました。
まさに阿鼻叫喚。
大きな箱から気持ち良さそうに唐辛子をかける店員さんの顔を、僕は生涯忘れることはないでしょう。
ラーメンと同時に、タイマーが持ってこられました。
僕はどうやら、3分以内に食べ切ると指定された飲食店で一部メニューが無料になるカードをもらえる「閻魔チャレンジ」に挑戦することになったようでした。
まさに閻魔との一騎打ち。
やはり勝負するからには負けてはならないのが男でしょう。
「ピッ」というタイマー音とともに、戦いの火蓋は切って落とされました。
まずは一口。
「あ、これあかんやつや」
渋谷で一番なんてものではなく、世界で一番辛いラーメンなんじゃないかって思うほどの衝撃でした。
もう一口頑張ってみましたが、舌が痺れる痺れる。
でも独特の食感の麺はやはり『壱角家』、上に乗っているかつお節やチャーシューも大変美味しかったです。
ただ、あまりの辛さに圧倒された僕は、牛乳を丸ごとラーメンの中に入れてしまいました。
ほんの少しだけマイルドになったものの、閻魔はやはり閻魔でした。
3分後、試合終了を知らせるタイマーがなりました。
圧倒的敗北を喫した、歴史的瞬間でした。
試合は終わったものの、汗をかきながらなんとか食べ切りました。
また機会があればいつか「閻魔」を倒しにいきたいと思います。
待ってろ、閻魔。

この記事を書いた人
小室 立帆
東大生ライター。日本三景・天橋立が生んだ稀代の酒乱。
1年生の冬にある学生団体に出会い、その活動に没頭。最高学年になると副代表に就任する。ところがボランティアのしすぎで留年を果たし、ポジティブに毎日を生きようと決意。親からのLINEにビビりまくる毎日を過ごしている。趣味は旅、ネットサーフィン。