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『いのちスケッチ』の舞台!大牟田市動物園に行ってみた

2019/09/13
みなさんは動物園はお好きでしょうか?
動物園といったら、大人も子供も関係なく楽しめるお出かけスポットの一つで、学校などでは遠足などの課外学習の場としても利用されていますよね。

ところで、福岡県にはある映画の舞台になった動物園があることをご存じでしょうか?
今回は、11月上映予定の映画『いのちスケッチ』の舞台となった「大牟田市動物園」に行って、その魅力を探ってきました。
 

■『いのちスケッチ』とはどんな映画?

 
『いのちスケッチ』とは2019年11月15日全国公開(福岡県は2019年11月8日に先行公開)される、地方創生ムービーです。
「世界も注目する、小さな町の小さな動物園を舞台にした感動の物語」で、自身の夢に限界を感じ故郷の福岡に帰ってきた青年が、動物の健康と幸せが第一の動物福祉に力を入れる動物園でのアルバイトを始めることから物語は始まります。

主演は『イタズラなKiss THE MOVIE 〜ハイスクール編〜』の主演・「入江直樹」役や『今日も嫌がらせ弁当』の 「山下達雄」役として出演した福岡市出身の俳優・佐藤寛太さんで、他にもメインキャストで藤本泉さんや武田鉄矢さんなどの有名な方々も出演します。
 

■「大牟田市動物園」はどんなところ?

 
舞台となった「大牟田市動物園」は、かつて1946年に「延命動物園」と言う名前で、九州で5番目の市営動物園として開園しました。

その後1951年に「大牟田市動物園」という名前に変わりましたが、一部の市民の人たちの間では「延命動物園」という名前でも愛されています。
また、「大牟田市動物園」は九州で唯一ホワイトタイガーが見られる動物園としても有名です。
 
実は大牟田市動物園、かつては『いのちスケッチ』と同じように財政難により閉園の危機に見舞われました。
 
しかし、映画のテーマになっている「動物福祉を伝える動物園」「動物をとおしたこころの交流」をコンセプトに、動物たちの幸せやスタッフと来場者、動物の繋がりや交流を主体とした動物園として運営が始まってから、九州だけではなく全国から注目される動物園に変わったのです。
 

■アクセス

 
大牟田までは博多駅からJR九州の鹿児島本線、もしくは天神から西鉄天神大牟田線を利用し「大牟田駅」で降り、東口側(JR改札側)から徒歩15~20分で到着します。

徒歩が大変という方も、西鉄バス「大牟田駅前」バス停から行先番号7-1番「西鉄大牟田営業所行」に乗車して「延命公園・動物園前」で降りると徒歩4分で到着するため、車がない人でも比較的利用しやすいかと思います。

また、120台分の無料駐車場もありますが、2019年11月1日以降からは駐車場が有料になるため、お得に利用したい方はお早めに!
詳しいアクセスについては以下を参照してください。
http://omutacityzoo.org/guide/__trashed
 
大牟田市動物園は延命公園に隣接。周辺が住宅街ということもあり、穏やかな雰囲気の場所にあります。
春になると延命公園や動物園内に桜が満開に咲くため、花見やピクニックには最適です。
 
 
 
 

■実際に行ってみました

 
では、全国から注目され映画の舞台にもなった「大牟田市動物園」は一体どんなところなんでしょう?
 
 

 


開園時間の9時30分頃に大牟田市動物園に到着し、早速チケット売り場へ。

通常の入園料は大人370円、高校生210円、4歳以上〜中学生以下80円、3歳以下は無料となっており、夏休み期間の7月1日〜8月29日は4歳以上〜中学生以下40円で入園できます。

※2019年10月1日以降は大人380円、高校生220円、4歳以上〜中学生以下80円、3歳以下は無料に変更になりますのでご注意ください。
 
 
 
 
中に入るとすぐにその日のイベント情報が確認できます。
その日のイベントをチェックして回ることがオススメです!

園内に入っていくと観覧車が出迎えてくれます。
こちらは「ちびっこゆうえんち」という場所で、子どもが楽しめる観覧車などの遊具が置いてある小さな遊園地となっています。家族で来園した際は、こちらでちょっと遊んでから回るのもいいかもしれませんね。
 

 

 
 
まず最初に向かったのは「リスザル王国」。
 
 
 
 
リスザルといったら小さく可愛いイメージですが…。

それにしても、近い。
本当に、6匹のリスザルの世界に私たちがお邪魔しているような気分になってきます。
可愛いリスザルを観察していると、後から入ってきたベビーカーを引く親子のベビーカーに飛び移ることも。

もちろんこちらが驚かさない限り、リスザルは噛み付いたりしてきませんが…。
肩に飛び乗ってくるんじゃないかと思うくらいの自由な空間に驚きました。
 
 
 
 
 
 
9時50分頃に「リスザルウォッチング」というイベントが始まるので、リスザル広場の近くを回りながら少し時間を潰すことに。

近くの動物を見つつ周辺を歩いて回っていると、売店を発見しました。
まだ来たばかりですが、ちょっと覗いてみました。
中には動物のぬいぐるみや、大牟田市動物園限定のグッズも売っていました。
こちらの売り上げは、一部が動物園の整備費にあてられるとのことです。
 
 
 
 
9時50分になったので、「リスザルウォッチング」に参加するため「リスザル王国」に戻ります。

「リスザルウォッチング」では飼育員のお姉さんがリスザルの生態についてお客さんにもクイズを出しながら話していきます。
リスザルの特徴について説明する際は近くのリスザルを例に見てもらおうとする場面もありますが…。

やはり自由なリスザルたち、すぐにウロウロしたり、こっそり飼育員さんの手から落ちたエサをもらったり。
のびのびと過ごしているのが伝わりました。
 
 
 
 
次に動物を見つつ向かったのは、「とりの楽園」と言われる鳥類がいるスポット。
入ってみると、広々とした空間に森のような木々、そしてこちらもやはり近い…。
お客さんの後ろを孔雀がのんびりと歩いていきます。
 
 
 
 
もちろん小さな鳥は大きめの檻で飼育されていますが、大型の鳥は木の上でくつろいでいたり、悠々と歩き回っていたりと、自由に過ごしていました。
 
 
 
 
「とりの楽園」を出てのんびり歩いていくと、「レクチャールーム・休憩室」に到着しました。
 
 
 
 
 
 
こちらでは今の時期行われているイベント情報が張り出されています。
夏休み期間の今の時期は「夜の動物園」を大牟田市動物園でやっているそう。

夜の動物園では、夜限定のイベントや夜行性の動物たちの様子、涼しい夜だからこそ活発になる動物たちの姿を見ることができるとのことです。
今年はこの日程は都合が合わなかったため、来年は参加したいです!
 
レクチャールームは通り過ぎてしまう人が多いですが、こちらも夏場は特にちょっと立ち寄ってもらいたい場所。
こちらは空調が効いているのもありますが、中には授乳室もあるため赤ちゃん連れのお母さんにはありがたい休憩スポットです。

奥には大きなニシキヘビやシマヘビの展示、さらに動物園を訪れた人が描いた絵画や写真も展示されています。

こちらにも『いのちスケッチ』の情報がありました!
 
 
 
 
こちらで一休みし、更に園内を歩いていくと、ライオンのコーナーに到着しました。
ライオンのコーナーは檻のスペースとガラス張りのスペースの二つに分かれており、ガラス張りのスペースは広々と過ごせるようになっています。
 
 
 
 
 
 
隣はホワイトタイガーのスペースになっていますが、この日は日差しが暑かったためか、ホワイトタイガーは奥の方に隠れて見えず…。
運が良ければこんな間近でホワイトタイガー・ホワイティが見られることもあります!
 
 
 
 
※昨年のホワイトタイガーの様子
 
更に奥にいくと、ゴールの大きな広場に到着します。
こちらでは大牟田市を一望できる展望台があるため、晴れた日は綺麗な景色を眺めることができます。
 
 
 
 
また、こちらの広場ではキリンを眺めながらお弁当を食べることができます。
売店もあるため、こちらでゆっくりとお昼を楽しむのもいいかもしれません。
キリンのコーナーでは土・日・祝日限定で11時30分にキリンとふれあうことができ流ので、大きなキリンをまじかで見たい方は是非ともチェックしてみてください!
 
 
 
 
 
 

■「今後、ホワイトタイガーは、飼育しません。」の理由

 
ホワイトタイガー・ホワイティのコーナーの前にはこんなボードがあります。
 
 
 
 
実はホワイトタイガーは、非常に病気になりやすい動物。
その理由は「交配」にあります。

ホワイトタイガーは白く綺麗な体毛が特徴ですが、オスとメスの両方が白い体毛になる遺伝子を持っていなければ、ホワイトタイガーは生まれることができません。
そのため、兄弟や親子でも近親交配を行う必要があります。
近い遺伝子同士での交配を行うと、斜視や関節形成不全などの病気を抱えて長生きできないことも…。

ホワイティも内斜視(左右の眼のどちらかの視線が内側に向かっている状態)となっています。
大牟田市動物園では、「このままホワイトタイガーを増やしてもいいか」ということを来場者に考えてもらえるようにパネルを設置しているそうです。
もちろんホワイティは大事に育てていくとのこと。
 
こちらのパネルについては賛否両論ありますが、パネルを通して家族で「人と動物」について考える良い機会になったらと思います。
「動物福祉」を第一に考える大牟田市動物園だからこそ伝えられる観点の一つかもしれませんね。
 

■まとめ

 
いかがでしたか?

今回「大牟田市動物園」を訪れてみて、動物のことを第一に考える姿勢やお客さんと動物の距離の近さから、今まで見たことのない動物の生き生きとした一面を垣間見ることができたかと思います。

11月公開の映画を観る前に、一度その舞台を見に来て体感してみてはいかがでしょうか?
今後のイベント情報などは公式サイトにも記載されているので、こちらもチェックしてください!
 

■公式サイト

 
 
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この記事を書いた人

ライター よしの

生まれも育ちも福岡のWebデザイナー兼映像クリエイター。
天神界隈を中心に、女性向けの可愛いカフェから物珍しいスポットまで、福岡市の新しいスポットを幅広く開拓しています。
好きなラーメンの硬さは粉落としです。