search

迫力満点★埼玉にある"地下神殿"を探索!ARも楽しめる今話題の「首都圏外郭放水路」とは?

2019/05/09
 
最近何かと話題の埼玉県。
そんな埼玉の地下に、日帰り旅や絶景旅などの雑誌でもよく取り上げられる「神殿」があるのをご存じですか?
深度50m、長さ177m、幅78mと圧巻のスケールを誇る地下神殿。実は災害から地域を守る、大切な役割を果たしています。
今回は「首都圏外郭放水路」の見学ツアーをレポートします。 

 

地下神殿はどこにあるの?

 
 
 
 
巨大な地下神殿、「首都圏外郭放水路」は、埼玉県春日部市にあります。

ホームページ

首都圏外郭放水路
http://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/gaikaku/index.html
防災地下神殿(見学会について)
https://www.gaikaku.jp/
 

アクセス

 
■電車■
 
東武野田線(東武アーバンパークライン) 
南桜井駅北口より 徒歩約40分(約3キロメートル)
南桜井駅北口から春日部市コミュニティバス「春バス」が運行していますが、運行日・運行時間が限られます。
 
■車■
圏央道 幸手IC及び五霞ICから約30分(約15キロメートル)
東北自動車道 岩槻ICから国道16号を野田方面に約30分(約17キロメートル)
常磐自動車道 柏ICから国道16号を野田方面に約40分(約20キロメートル)
 
首都圏外郭放水路管理支所には、地底探索ミュージアム「龍Q館」が併設されています。

 
 
 
先ほどご紹介した「龍Q館」は予約なし・いつでも入館できますが、地下神殿を見学するには予約が必要です。
個人で申し込む場合、インターネットまたは電話で受け付けており、予約は見学会参加希望日の1か月前同日から受付開始しています。
 
今回、私はGW真っ只中に参加しました。
予約は4月の中旬に行いましたが、5月前半までの土日祝はほぼ埋まっており、偶然あった空き時間に予約できたので、希望日・時間で見学するためには早めの予約が必要です。
 
※安全上の観点から小学校に入学していない年齢のお子様は、大人同伴でも参加することができません。
中学生以下の参加者については大人の同伴が必要です(大人1名につき子ども5名まで)。
 
実は地下神殿見学には、3コース用意されています。
 

①迫力満点!立坑体験コース

 
定員:20名
所要時間:約100分
参加料金:お一人様 3,000円
作業用通路を降り、立坑内深くまで降りることができる、本格的なコース。
階段昇降がかなりあるので、足腰に不安がある人は事前に相談することをおすすめします。
 

②深部を探る!ポンプ堪能コース

 
定員:20名
所要時間:約100分
参加料金:お一人様 2,500円
首都圏外郭放水路の心臓部であるポンプをメインに構成したコース。
ポンプ室には入れるのはこのコースだけです。
 

③気軽に参加できる!地下神殿コース


定員:50名
所要時間:約60分
参加料金:お一人様 1,000円
一番オーソドックスな見学コース。
私のような「写真映えするけど何の施設か知らない」レベルの人におすすめ。
 
今回私は③の「気軽に参加できる!地下神殿コース」を選びました。
ちなみに、どのコースも最低100段の階段昇降があるので、HPでは運動靴等での参加を推奨しています。
 
エレベーターやエスカレーターはもちろんないので、注意して下さい。

いざ!ツアーへ出発!
 
 
 

ツアーは龍Q館2階で受付を行います。
この時にツアー料金を払います(事前にクレジット決済も可能)
注意事項はたくさんあり、HPでも確認できます。
 
 
 
 
見学会参加証を受け取りました。
 
 
 
 
アプリのダウンロードを勧められたので、ポスターのQRコードを読み込んでアプリを取得しました。
この時点では何のアプリか分からず・・・
 
 

 


ツアーは1階からスタートします。
今更ですが・・・
「首都高外郭放水路」とは、台風や豪雨などの増水時に川から水を取り入れ、地下に貯水し、江戸川に排水する洪水対策施設です。
今回見学する第一立坑から、一番端の第5立坑まで、なんと全長6.3km!
 
 

 

 
第一立坑以外は、河川とそれぞれ繋がっており、川が増水すると水を取り込む仕組みになっています。
写真はアプリの図です。めちゃくちゃ分かりやすい・・・
「気軽に参加できる!地下神殿コース」では、第一立坑と、放水路を見学。
アプリも分かりやすいですが、出発前のお姉さんの説明もとても分かりやすかったです。
 
 
 

説明が終わったら龍Q館を出て200mくらい外を歩きます。
ここが地下神殿への入り口です。
階段を降りている間は写真撮影禁止。足下も濡れており、降りるにつれてひんやりしてきました。
 
 
 

下まで着いたら、お姉さんから説明があります。
写真撮影は、その後自由時間がたっぷりあるので、待ちましょう。
首都高外郭放水路、長さ177m、幅78m、高さ18mに重さ500トンの柱が59本あります。
地下に空洞の空間を作ると、地下水により浮き上がってきてしまうため、それを抑えるために柱が多くあるそうです。
ちなみに天井も重くして、沈めているそう。
 
昨年(2018年)は、4回稼働しており、最後は10月1日の台風の時。
水を取り込むと、どうしても土砂も一緒に入ってきてしまい、放水路の床は土砂が2~3cm溜まるそうです。水が引けたら、見学できるように手作業で土砂をかき出し綺麗にするそう。
考えただけでも重労働・・・
当然、稼働しているときは見学できません。

しかし、放水路の水がなくなってから2日程度で見学ツアーを再開していると聞き、スタッフさんの努力にまた驚きました。
 
 

 


自由見学はロープが張られた場所のみ入ることができます。
第一立坑のすぐ近くまで見ることができますが、ここから見えているのはたったの1/3だそう。
あとの2/3はこの下深くに続いています。

 

 

 
 
アプリを起動すると、雨が放水路を流れていく様子が体感できます。
あっという間に飲み込まれました。
 
 
 
 
自由見学が終わったら、再度皆で上まで階段をのぼります。
放水路の入り口から少し離れたところに、第一立坑の入り口があります。
ここからは施設が狭いので、何グループかに分かれて入ります。
 
 
 
 
らせん階段を恐る恐る降りると・・・
 
 

 

 

放水路からは見えなかった第一立坑の全貌です。
正直、高所恐怖症の自覚がない私でも、この写真は命がけでした・・・

 

 

 


先ほどまでいた放水路も見えます。
ここから水が流れていくんですね。
 
 
 

ちなみに①の「迫力満点!立坑体験コース」では、写真のオレンジの階段を降りていきます。
お気軽コースでも、この左上の踊り場から見学しますので、高所恐怖症の方は事前にスタッフの方に申し出ましょう。
 
 
 

第一立坑を見たら、見学は終わりです。
最後に、すぐ脇の江戸川にある排水場所を見てから帰りました。

今回、全くの知識なしで行った私でも、スタッフさんの説明が分かりやすく、興味を持って見学することができました。
神秘的な空間も、実は人々の生活を守る、重要な役割を果たしていたんですね。
皆さんも地下神殿を探索しに、遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
 
Original

この記事を書いた人

矢崎 海里

旅行大好き20代女子。26歳で47都道府県旅行制覇!今後はより深く知るために日本各地を飛び回ります。