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綺麗に並んでいない赤い鳥居だから面白い東伏見稲荷神社

2018/08/10
稲荷神社は、人々から親しみを込めて「お稲荷さん」と呼ばれる神社で、外国人観光客で人気の京都にある伏見稲荷大社が、あまりにも有名です。東日本や関東に住んでいる人からすると、気軽に参拝に訪れる場所ではありませんでした。
 
お稲荷さんの御神徳を授かりたいと熱望したことがきっかけで、稲荷神社の総本宮である京都の伏見稲荷神社の協力もあって、「東伏見稲荷神社」は1929(昭和4)年に現在の場所に鎮座されました。
 
京都の伏見大社より、東にあるという理由から名づけられた東伏見稲荷神社に行ってみた。
 

人々に熱望された東伏見稲荷神社とは?

 
 
 
お稲荷さんは、奈良時代から身近な神社として親しまれ、庶民が幸せを求める「信仰の社」になりました。ご鎮座にあわせて、最寄り駅となる西武鉄道新宿線の駅名が、「上保谷から東伏見」に変わったことからも、いかに地域の人々から熱望されていたか、わかるのではないでしょうか。
 
 
 
 
稲荷神社と言えば、立派な朱色の門や鳥居を思い浮かべますが、筆者は「東伏見稲荷神社の神紋と五円玉のデザイン」に込められた、「ご縁」に注目しています。
 
 
▲東伏見稲荷神社の神紋(左)と5円玉(右)のデザイン
 
5円玉のデザインには、3つの意味が刻まれています。デザインを見ると、しなやかな弧を描く「稲穂」で表す「農業」、穴の周りにある「歯車」表す「機械工業」、横線の「水の流れ」で表す「水産業」を読み取ることができます。
 
5円玉には「3大産業」の象徴として描かれていて、庶民の生活に直結する願いが込められているように思えます。東伏見稲荷神社の神紋に酷似していることからも、幸せな生活に共通する「ご縁」という、「幸運のお守り」のように感じてしまいます。
 
 
▲東伏見稲荷神社の神紋(左)と5円玉(右)のデザイン
 
5円玉のデザインには、3つの意味が刻まれています。デザインを見ると、しなやかな弧を描く「稲穂」で表す「農業」、穴の周りにある「歯車」表す「機械工業」、横線の「水の流れ」で表す「水産業」を読み取ることができます。
 
5円玉には「3大産業」の象徴として描かれていて、庶民の生活に直結する願いが込められているように思えます。東伏見稲荷神社の神紋に酷似していることからも、幸せな生活に共通する「ご縁」という、「幸運のお守り」のように感じてしまいます。
 
 
 
 
どうしても叶えたい願いごとがある場合は、「お塚参り」をすることをお勧めします。本殿の裏手に、18カ所の末社があります。丁寧に1カ所ずつ参拝することで、運気が良くなり、願いが叶うと言われています。
 
 
▲拝殿左にある入口(左)と拝殿右にある入口
 
お塚参りするには、拝殿に向かって左側の社務所との渡り廊下をくぐる方法と、拝殿に向かって右側に回り込み裏手に延びる小道から入る方法があります。入口が2カ所あるからといって、何か違いがあるのか?定かではありません。
 
 
▲お塚案内図
 
京都の伏見大社の後ろにある山を「お山」と呼びますが、「お塚」は山の小さいバージョンのようなものでしょうか。拝殿の右にある鳥居のそばに「お塚案内図」があったので、こちらから入ることにしますが、どちらの入口を選ぶのかは重要なことではありません。
 

東伏見稲荷神社でお塚参りする3つのポイントとは?

 
 
 
東伏見稲荷神社でお塚参りする際に、覚えておきたい3つのポイントがあります。
  • 必ず全て(18カ所)の末社をお参りする。
  • 同じお社を2度拝んではいけない。
  • 願いごとを伝える時に1字も間違えてはいけない。
以上ですが、全て同じ願いごとを間違えずに伝えるのって、かなりのプレッシャーになりますね。
 
 
 
 
裏手の林への入口で、いきなり行く手を阻むかのように、鳥居の群れに出くわします。まだ赤い鳥居を1つも、くぐっていないのに、キツネにバカされているのでしょうか?
 
決して広いとは言えない境内に、100基以上の赤い鳥居があります。赤い鳥居が綺麗に並んでいないので、雑に扱われるのではないか?ちゃんとご利益を授かることができるのか?心配になってしまうのは筆者だけでしょうか・・・。
 

一度観たら忘れられないほど印象に残る!綺麗に並んでいない赤い鳥居群

 
 
 
お塚参りでは、18カ所の末社を巡っているうちに、どこを歩いているか分からなくなることがあります。
 
参道は真っすぐではないし、鳥居の向きはバラバラの方向に向いています。参道を進んだり戻ったりするので、迷子にならないように、自分の位置をしっかり確認しながら進みましょう。
 
どっちへ向かえばよいのか?惑わされる光景ばかりです。
 
 
▲金鷹社(左上)・要町稲荷社(右上)・三徳社(左下)・太郎稲荷社(右下)
 
お塚参りする3つポイントのうち、「同じお社を2度拝んではいけないこと」という注意点があったので、東側の入口から順番に紹介します。
 
金鷹社・・・縁結びや長寿の守護神として信仰が篤い。
三徳社・・・福徳円満・家庭和合・縁結びの神様。
 
要町稲荷社、太郎稲荷社・・・勧善懲悪(かんぜんちょうあく)を司る神様。
 
 
▲権太夫社
 
お塚参りのなかで唯一、鳥居の扁額が確認できる権太夫社です。京都伏見大社の権太夫大神は、人気運が高まるご利益があると聞きますが、同じご利益があるのでしょうか。
 
 
▲末広社(北側左上)・保食大神(右上)・佐田彦大神(左下)・白狐社(北西角右下)
 
末広社・・・商売繁昌の守護神。
保食大神・・・食の神様。
佐田彦大神・・・東伏見稲荷神社のご祭神の一柱。海陸の道路を守る安全の神様。
白狐社・・・勧善懲悪(かんぜんちょうあく)を司る神様。
 
 
▲宇迦之御魂大神(うがのみたまのおおかみ)
 

祠の前にある鳥居の数から考えて、強い力を持っていることがわかると思います。赤い鳥居群の北側中央にあり、裏手から本堂を配する位置に北向きになっています。

宇迦之御魂大神のご利益は、東伏見稲荷神社のご祭神の一柱。衣食住の神様。農業の神様、商工業の神様。
 
 
▲北西の分岐点(左上)・「愛法稲荷大神・十戒徹修・愛徳稲荷大神」(右上)・八幡大神(左下)・綾太郎稲荷社(右下)

愛法稲荷大神、十戒徹修、愛徳稲荷大神、八幡大神・・・勧善懲悪(かんぜんちょうあく)を司る神様。
綾太郎稲荷社・・・赤く綺麗な塀で囲まれた、盲目の浪曲師”浪花亭 綾太郎”が祀られています。円満・愛敬・芸能の守護神。
 
 
▲開照大神
 
開照大神・・・歌舞 音曲 芸術の守護神。開照大神って言っても、馴染みが無いかもしれませんが、日本書紀の「岩戸隠れ」の伝説に登場します。天照大神(あまてらすおおみかみ)が、天岩戸に隠れて世界が暗闇になった時に、踊りと歌で岩戸から誘い出した、芸能の女神・天鈿女命(あまのうずめ)です。
 
 
▲祖霊社(左上)・境内から出ていきそうな勢いの鳥居(南西角右上)・末広社(南西左下)・白狐社(南西右下)
 
祖霊社・・・神社のために力を尽くした人々が祀られている。
末広社・・・長寿 愛敬 和合の神。
白狐社・・・勧善懲悪(かんぜんちょうあく)を司る神様。
 
綾太郎稲荷社の横から伸びる参道を進むと、境内から出ていきそうな勢いの鳥居の先に、「白狐社」「末広社」が祀られています。区画整理などで、祠を動かそうとすると、災いがふりかかる話は、たびたび耳にします。
 
人間が容易に触れることのできない世界なのでしょうか?
 
 
 
 
赤い鳥居ばかり見ながら歩いていて、お社の数を数え間違えたかもしれません・・・、もしかすると、キツネにバカされているのではないか?と思いながら、歩いて来た参道を戻ります。先ほどまで気づきませんでしたが、本殿の真裏に延びる参道の先に赤い鳥居を発見!
 
 
 

拝殿および本殿を結ぶ中心線の北側に、「稲荷社」が祀られています。本殿に向かい合うようにして石祠がありますが、稲荷社本殿は中心線から外れて、東を向いています。「稲荷社」を参拝すると、お塚案内図に表示されていたお塚をすべて巡ってきたことになります。
 

知る人ぞ知る!東伏見稲荷神社のお塚参りのキモ

 
▲お塚案内図にも表示されていない旧祠(ふるいやしろの)納め処
 
ココで、「お塚案内図にも紹介されていない」「お塚参りする3つポイントでも紹介しなかった」、東伏見稲荷神社のお塚参りのキモを紹介しましょう。
 
東伏見稲荷神社のお塚参り18カ所が全て終わったら、先ほど参拝した北西角「白狐社」の裏手にある、「旧祠(ふるいやしろの)納め処」へ進みましょう。
 
伏見稲荷大社では、たくさんの狐が鎮座していて、「稲穂・鍵・玉・巻物」を口にくわえた狐や、何もくわえていない狐などもして、それぞれに意味があります。
 
ココで知る人ぞ知る人は、水晶とカギを用意して、旧祠納め処で水晶とカギを置いてお祈ります。カギは神様から徳を受けられると言われ、水晶は願いごとを叶えてくれると言われています。更なるパワーを授かることができるようです。知られざるパワースポットと言えるのではないでしょうか。
 
※実際に用意するカギは、「家の鍵や倉庫の鍵」でも良いとされています。
 
▲拝殿に向かって「鍵」をくわえたお稲荷様(左)、「玉」をくわえたお稲荷様(右)
 
まだ説明していませんでしたが、境内のお稲荷様が口にくわえている、十手のような形をしたもの「鍵」と、丸い「玉」を見ることができます。
 
どんな意味があるかと言うと、「鍵は稲荷神の尊い徳を身につけようとする願望を表し、玉は稲荷神の尊い徳を象徴」しています。わかりやすく言えば、2つが対になることで、「陽と陰、天と地」を示すもので、2つの働きで万物の事象を表現しています。
 
 
 

東伏見稲荷神社のお塚参りで心配になるのは、18カ所+1カ所で願いごとを間違えないことでしょう。間違えてしまうと、拝殿からの参拝からやり直さなければ、願いごとが叶わなくなります。落ち着いてお参りすることが、まさに「成功のカギ」になるでしょう。
 

 
 
18カ所+1カ所あるお塚を数えながら、参道にある赤い鳥居の数を数えてみましたが、100を超えたところで諦めました。京都伏見大社の東にある「東伏見稲荷神社」で、決して綺麗に並んでいない赤い鳥居がいっぱいあり、一度観たら忘れられない光景の広がる、不思議な世界に飛び込んでみませんか。
 
 
公式HPはこちら→ ☆東伏見稲荷神社
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この記事を書いた人

ライター MAKIJI

マニアックな旅行ライター。ジブリアニメが好きすぎてトトロの森のある街で「観光コンシェルジュ」として活動中。見過ごしがちでマニアックなスポットや、都市伝説のある場所を彷徨って、妄想しながら「ひとりっぷ」している。