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外観に騙されてはいけない店は、取材拒否の店?に行ってみた

2018/04/23

トトロの森や多摩湖へ出かけた際に、通っていた道沿いで見かけて印象に残っていた看板があります。
営業しているとは思えないほど、ボロボロでサビだらけの看板を見ると、ちょっと気が引けてしまう店です。

看板にある店名は「バーベキューあらはた」ですが、ネットのなかで探してもほとんど情報がありません。
数少ない情報のなかで、ラーメンマニアの間で都市伝説のように伝わっている情報が気になり、「やっているかどうかわからない」けど行ってみることにしました。

 

外観に騙されてはいけない「バーベキューあらはた」とは?



サビでボロボロのうえに、ところどころ電球も無くなったままになっている看板は、独特の雰囲気があります。

改めて目の前にすると、「本当にやっているのかな?」と思うのは当たり前のような気がします。
肝心の店はどこにあるのか?見渡した限りでは、ステンレス工場や米の自動精米機などしかなく、飲食店らしき建物が見つかりません。


とりあえず、看板の矢印が示す方向へ行ってみます。



「コレかな?」という、ちょっと派手な黄色い建物を見つけました。



前庭にある真っ白なテーブルとイスを見る限り、看板の名前にあるように、「バーベキュー」の店だと思うでしょう。でもバーベキューを売りにするのは、狭すぎるように思えます。

 

ジャンルづけに困る「バーベキューあらはた」



「やっているかどうかわからない」という疑問を持ちながら、黄色い建物の中へ入ってみると、外観からは想像もしなかった「純和風」の雰囲気がある店内です。



「営業していた!」という安堵感と同時に、「いったいどんなジャンルの飲食店なんだろう?」という、新たな疑問が沸いてきました。

店内はすべてお座敷になっていて、庶民的な割烹店にも思えます。
ネットで調べても情報の少ない店ということは、「取材拒否の店」なのかもしれません。



▲ランチメニュー

「バーベキューあらはた」のランチメニューは、焼肉セットとラーメンセットです。
グランドメニューを見ると、焼き肉やラーメンなどを中心に、和食にもチカラを入れているため130種類以上あり、ドリンクやデザートは80種類を軽く超えています。

目移りしてしまい、何をメインに売りにしているのか?ジャンル分けに困る店かもしれません。

 

ランチのオススメは焼肉とラーメン



「取材拒否の店」なのかもしれないというウワサもあるように、大抵の場合、店主は厨房に入りっきりになっていることが多く、忙しくて話をしている時間なんて無いはずです。

ココで諦めてしまえば、ますます謎が深まるばかりです。
ダメもとで暖簾越しに店を訪れた目的、「ラーメンマニアの間にある都市伝説のようにウワサさせている真実」を、聞かせてほしいとお願いしてみました。

店主は戸惑いながら、丁重に断られてしまいました。
1度断られたぐらいでは挫けない筆者は、粘り強く・・・、「不本意なウワサならば、本当のことを聞かせてほしい」と、お願いしてみました。

ただの興味本位では無いことが伝わり、「食事をしたあとなら・・・」と、了解してもらえました。
店主は、ウワサの真実を知ってもらう前に、「ランチメニューなら焼肉・ラーメン・釜めしを食べてほしい」と、自信のあるメニューを勧めてくれました。



▲「ミックスセット100g」1080円(税別)
「牛ロースと牛カルビにライス付き」です。



「牛ロースと牛カルビ」を食べ始めてから、「もう少し焼肉を食べたい」と思えて、追加で「牛タン」と「牛ハラミ」をオーダー!
提供されるお肉は、機械切りではなく、1枚1枚、包丁で手切りされています。




▲五目釜めし960円(税別)

「ミックスセット」にライスはついていますが、焼き肉と食べる白いご飯は別物です。
まだ食べるの?1人前が少ないの?と思われるかもしれませんが・・・、



隠れた名物と言われている五目釜めしは、熱々でモチモチご飯とお焦げは一緒に味わえるので外せません。


「バーベキューあらはた」にまつわる都市伝説



締めは・・・やっぱりラーメン。
「ミックスセット100g」1080円(税別)に、プラス210円でミニラーメンをオーダーできるお得感があります。
「バーベキューあらはた」を訪れた人のほとんどが、オーダーするというラーメンは外せません。
ラーメンの特徴は、「和風ベース」で「うどんの麺」ほどの太さがある、麺との組み合わせにあるのかもしれません。



そう言えば・・・「バーベキューあらはた」にまつわる都市伝説について、話していませんでしたね。
代表的なウワサに、こってり系の「ラーメン二郎」の創業者:山田拓美氏が最初にラーメンの作りを手ほどきしたとか・・・、「バーベキューあらはた」の店主が一番弟子ではないのか?・・・というモノがあります。

店主がサラリーマン時代に、勤めていた会社の近くに新しくできたラーメン店(世田谷区の都立大学駅前)が、「ラーメン二郎」の創業者:山田拓美氏との出会いだったそうです。

以来、親しくなり友達付き合いするようになりました。
その後、旧「バーベキューあらはた」の持ち主との出会いがあり、当時休業状態にあった建物を利用して、「商売をしてみないか?」という話を持ち掛けられたそうです。



▲こだわりの「牛タン」

「バーベキューあらはた」を開業するにあたって、山田氏が駆けつけてくれ、「料理の基礎」を教えてもらったようです。
山田氏は、「肉料理を出したいのか?魚料理を出したいのか?」と、店主に尋ねたそうです。
屋号と旧「バーベキューあらはた」で使っていたバーベキュー用の鉄板や鍋などを、そのまま持ち主から譲り受けていたこともあり、「魚は足が速いから・・・」という理由で、店主は看板メニューに肉料理を選びました。

その後、「質と味わい」にこだわり続けた結果、厚みのある牛タンなどは機械切りせずに、自らの包丁で手切りするほどのこだわりになります。



開業当初は、焼肉がメインでしたが、ランチに弱いという弱点がありました。

3年目のある日、焼肉と共にランチで提供できるラーメンの作り方を学ぶために、山田氏を訪ねます。もともと和食の料理人だった山田氏から、改めてラーメン作りを教えてもらったようです。




最後に「大きな声では言えませんが・・・」と前置きしたうえで、耳にした言葉が印象的でした。

「正直に言えば、ラーメン二郎のラーメンは脂っこくて苦手だった」ので、和風ベースのラーメン作りに試行錯誤していたという、興味深い話を聞くことができました。

開業してから38年経っても、当時のことを今でも鮮明に覚えているそうです。

ネットを飛び交う情報には、「バーベキューあらはた」のように、真実では無い情報が多く含まれていることを、改めて実感することになりました。

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この記事を書いた人

ライター MAKIJI

マニアックな旅行ライター。ジブリアニメが好きすぎてトトロの森のある街で「観光コンシェルジュ」として活動中。見過ごしがちでマニアックなスポットや、都市伝説のある場所を彷徨って、妄想しながら「ひとりっぷ」している。